17 5月, 2008

もう5月

久しぶりのブログです。

いろいろありました。

もう5月半ばすぎ。




編入学して一年。

怒涛のごとく医学の知識を頭に詰め込んで、答案用紙に吐き出して。

こんなことを繰り返して本当に医者になれるのかと困惑していました。

でもね、一年間、一所懸命、死に物狂いで頑張ると、ちゃんと何かが自分に残っています。

そのことを最近感じつつあります。

それは、私だけでなく、周囲の同期友人にも、きっとそのように感じている方がいます。


一方では、残念ながら、その一年間の貴重な積み重ねを活かせないヒトもいますけどね。



医学部に編入学することは大変です。


でも、入学してからは、もっと大変です。

半端じゃないですよ。


こんなことも覚悟して、是非頑張ってください。

28 3月, 2008

第102回医師国家試験合格者発表

                         道標を見極めて



3年後は、我が身。



悔いのない3年間を過ごしてきたいと決心しています。


27 3月, 2008

本当の生物学の知識を身につけるには...

引き際も重要かも...
2年目の編入学試験への挑戦では、ほぼすべての一次学科試験は合格させていただきました。
これに反して、1年目は惨憺たるもの。
ことごとく大学から不合格通知。
では、この差は何か。
英語と生命科学の両方で高得点をとれるようになったからです。
どうやって?
医学部の一般入試を挑戦し、大学入試レベルの学力を短期間で頭に叩き込んだからです。
その年。
これはいけたと思っていた琉球大学医学部学士編入学試験の最終結果。
見事に不合格でした。
この大学は、合格者だけに書類を郵送します。
だから、不合格者は発表日から2-3日は郵便物をまち続けなければならないのです。
雨は夜更け過ぎに...という感じです。
きっと来る、来ないで苦しむのです。
拷問です。
ようやく、こない=不合格という現実を受け入れて、この悔しさを次への目標へのdriving forceに変えました。
もちろん、いつもplan Bは考えていたので、10月半ば締切のセンター試験への願書提出はもちろん事前にしてました。
センター試験まで約40日。
前に受験した時より集中して、勉強しました。
今は、センター試験に関する受験対策本は豊富で、羨ましく思いました。
その中の、よりスグリは右上のリンクを参照してください。
前の大学受験時より高得点をとりました。
でも、2次試験対策はさすがにつけ刃では無理でした。
でも、前後期の2次試験終了までの2か月、また集中して勉強しました。
今回は、生命科学、特に生物学のことでコメントです。

2次試験対策用の問題集(旺文社のもの。右上リンク、さらに医学部学士編入試験に合格する本PartII生命科学編(高校・大学教養レベル生物学・生理学・分子生物学・免疫学)を参照)を解いていると、学士編入学試験で出題された類似問題、あるいは同分野の問題がたくさんあることに気付きました。
しかも、そうした問題は、旧帝大系、医学部系からの出題が多い。
なぜ、類似問題が多いか。
そりゃそうですよ。
大学側も、一般入試も学士編入試験もつくるのは大変な作業です。
しかも、問いたい内容は、なるべく最新のサイエンスの発見・進歩から出題し、受験者の能力や興味をはかりたい。
サイエンスの知見は、もちろん不変なもの。
だから、当然、出題問題は似てきます。
さらに、学士編入学試験を行っている大学医学部の一般入試問題(生命科学も英語も)なるべく、集め、これも何年分も解きました。
過去問は予備校のHPなどで、無料でgetできますし、大学によっては、返信用の封筒(切手貼付)同封で過去数年の入試問題を送ってくれたりもします。
こうして、全問解いて、解法も含めて正解をすべて暗記しました。
これが、2年目の編入学試験・生命科学試験を突破できる礎になりました。

26 3月, 2008

TOEFL対策は英文読解・英作文に効果的

編入試験を受けている時、願書応募・受験資格としてTOEFL試験を課していた大学は、香川や東京医科歯科でした。

最近は、試験方法が変わったようですが、問われる基本的な内容はほとんど同じでないでしょうか。


受けることができる大学はすべて受験する方針だったので、TOEFL試験へも事前に挑戦しました。

当然、受験資格にこのような「壁」があれば、受験者は少なくなり、合格率は必然的にあがります。


スコアが高いほど有利になると考え、はじめから2回受験することにして、挑戦しました。

一回目はスコア200ほどで、不十分でした。

二回目は250ほどを得ました。


どうやってスコア50をあげたか。


日本語のTOEFL参考書は、文法やリスニング、読解、ライティングなどを、わざわざ分けて販売されていて、試験対策として一貫性がなく、費用もかかることに気付きました。

そこで、いろいろ探して最もbestだった参考書は、英文ですが、英国ケンブリッジ大学出版部発行の「Cambridge Preparation for the Toefl Test」 (詳しくは右上リンクをクリック、医学部学士編入試験に合格する本Part X TOEFL編へ)。

TOEFL試験で出題される問題は、独特の癖があります。この視点を重視していて、さらに何をすればスコアを向上できるか明確に書かれています。

TOEFL試験自体は、そもそも英語を母国語にしない外国人の英語能力を客観的に評価することを目的としています。

よって、この本で書かれているの英文自体は、とても簡単な単語と表現で書かれています。
(これがわからないのであれば、医学部学士編入試験の英語試験を突破するのは無理だと思います。)

秀逸は、不得手の受験者が多いライティングの項目です。

詳しいことは省略しますが、Brainstormingという手法があります。

実際のTOEFLライティング(エッセイ)試験は、与えられたテーマに対する英作文を30分以内でPCのキーボードを叩いて記入することが求められます。

高スコアを得るには、当然与えられたテーマ、および何を記述するのか(長所・短所、比較、意見など)、まずは問題文を正確に読解する力が必要です。

次に、エッセイに記述するアイデア、そしてエッセイとしてきちんとした構造のものになっているかが重要です。

面白いことにスペルミスは大きな減点になりません。

その一方、不適切な論述内容(アイデア)が書かれている場合、そして一エッセイとしてきちんとした構造(序論、本論、反論(時間があれば)、結論)をなしていない場合などで大幅な減点がなされます。

こうしたことから、エッセイ試験では、良質のアイデアとエッセイ構造を30分以内でタイピングすることに重きを置いていることがわかります。

いかに良質のアイデアを短時間で絞り出すか。

その手法が、Brainstormingなのです。

問題文にそくした話題や内容に関して頭に浮かぶアイデアを、一気に紙に書き出し、その後、それらを記号をつけて分類します。例えば、長所・短所、自分の意見・反対意見などに丸と×をつけるなどして。

これを5分で終了。

次に、構成を考え、タイピング。20分。

残り5分で全体のチェックを行います。

この訓練をすると、エッセイは楽勝になります。


TOEFL試験はそれを課す大学対策だけでなく、学科試験の英語試験対策(読解、文法、単語、構文、英作文)にとても役に立ちました。特に、英作文では絶対に高得点を得ることができます。


このようにTOEFL試験対策は、英語学科試験の対策にもなることを知っておいて損はないと思います。

ちなみに、滋賀医科大学の英語学科試験(マーク式)は、実際に受験した経験から、TOEFL試験のスタイルではなく、英検準一級試験に酷似していました。参考書は、右上リンクから、 医学部学士編入試験に合格する本Part III 英語編をご覧下さい。


25 3月, 2008

医学部学士編入学試験対策に有用な教科書・参考書

医学部学士編入学試験対策にとても有用だった厳選した教科書・参考書をAmazon.co.jpで公開しています。

すぐにアクセスできるように右上にリンクを貼りましたので、ご覧下さい。

参考になれば幸いです。

24 3月, 2008

学科試験対策1

今日は、PIPER-HEIDSIECK・BrutをBACCARATのFluteに注いで楽しんでます。

CampagneはBrut(辛口)に限ります。


外国の適切なお店で、BACCARATのCampagne Flute (Glass)を購入すると、こういわれます。

「Campagneをお注ぎして、お確かめになりますか」と。

ん?

実は、Campagneを Flute (Glass)に注いだ時に、その底から一筋の何本かの「泡」の筋ができます。
このパターンは、個々のCampagne Fluteで異なります。

そうなんですね、Campagne Fluteは、この泡の出る位置、数にこだわって購入するものなのです。
私は、クリスマス後のセールを狙ってgetしたので、恐れ多くも売り場でCampagneを注いで下さいとは言えませんでした。

でも、さすがBACCARAT。期待を裏切ることなく、購入した1 pairのCampagne Fluteからは、とても美しい数本の泡を奏でてくれます。

見てるだけで癒されるMy favoritesの一つです。


さて、ようやく学科試験対策にいきましょう。

編入試験に挑戦して一年目。

英語と生命科学、物理、統計が得意だったので、北大と香川大、琉球大などの一次学科試験に合格させてもらいました。

二次試験の面接に挑みましたが、明らかに一次学科試験の獲得得点不足を感じました。

そうして、すべて不合格。

凹みました。

で、何を考えたか。


一般入試にトライしました。

12月に琉球大学の最終発表がある前、10月中旬にセンター試験の受験申込みをしました。

なぜか。

やっぱり、医学部学士編入試験では学科試験で高得点取ることが必然ということに気付きつつあったからです。

今、合格させていただいて、本当にそう思います。


合格の秘訣は? 

それは、一次学科試験で高得点を得ることが最も重要で、そのためにには、大学入試試験レベルの学識を総復習することが最も効果的でした。

駿台、河合塾のセンター試験対策問題集、旺文社の二次試験対策問題集は、とても効果的に勉強することができました。

センター試験での成績が芳しくなく、二次での逆転を狙いましたが、結果は駄目でした。

でも、でも、基礎学力を完璧に実践的に向上することができました。

その結果...


2年目の医学部学士編編入試験では、一次学科試験は受験した大学ほぼ全部の大学から合格通知をいただきました。


今回のまとめ。

医学部学士編編入試験は、最低でも、センター試験レベルの学識を身につけつつ、さらに医学部二次試験までの学識レベルを修得すると無敵になれるということです。

あとは、二次試験の面接をいかにのりきるかということになります。

23 3月, 2008

面接・小論文対策2

久しぶりに料理をしてます。

といっても、たかがカレーですが。

でも、奥が深いですよ。

市販のカレールーでさらに美味しいカレーの作り方があります。


胡椒の粉でなく、粒のまま、一袋入れます。

これだけで、かなりおいしいホットなカレーができます。

お試しあれ。


さて、面接対策ですが、一次学科試験受験時から準備がはじまります。

通常は、試験前日から現地入りします。

まず、何をしますか?

そうですね。当然、試験会場の下見をしますね。

交通手段やかかる時間のチェックなど。

次に、何をしますか?


付属病院を自主見学すべきと思います。

外来玄関から入り、待合室の雰囲気、各診療科の窓口や待合室の様子など、立ち入り禁止区域以外の場所は全部見学しました。

そして、もらえる資料は全部貰ってきました。

これが、重要な面接対策になります。

地域医療に力を入れている大学は、そうしたパンフがあります。
家庭医療や離島医療、小児医療、老人医療も然り。

その大学をどんな医学・医療に力を入れているか見えてきます。

大学病院のHPを見るだけ、読むだけからだけでは得られないものが、実際の現場にはたくさんあります。

その雰囲気を吸収し、資料を収集し、この大学で目指すものを掴むべきです。

患者さんの図書館や子供を預かる部屋、腰痛体操など予防医学を実施する専用の部屋などをもつ大学病院がありました。

小児科では、診察室・待合室の壁にアンパンマンの絵が描いてあった高知大付属病院が印象的でした。


幸いにも一次試験を突破できたら、集めた資料が活躍します。

加えて、HPから集めた情報も印字します。

これらを貼った面接対策ノートを作ります。

貼るだけではだめで、空いた箇所に実際に感じた「雰囲気」を踏まえて、自分の意見を書き込みます。

どこの大学も、自大の付属病院の研修医を確保することが重要課題ですから、付属病院のことを知っている受験者と全く知らない受験者とのどちらに興味を持ってくれるか、自明です。

HP関しては、病院だけなく、もちろん大学のHPを隅々まで読むこと。
必要事項は、印字すること。

学部長・研究科長の言葉も必須。

大学自体が発行している「大学だより」、医学部が発行している学生や卒業生に対する情報誌なども今ではPDFでゲットできます。

自分のことを良く知って面接者に伝えることは最も重要ですが、相手を知っていることもコミュニケーションには重要です。


実は、面接って、恋愛過程と同じということに気付きました。

ん? その理由は、またの機会に。

21 3月, 2008

英単語力

どんな大学でも学科試験には英語があります。

極端な大学として、生命科学の試験がなく、英語のみの試験を課す群馬大。

そして、一昔前の北海道大学では、3時間の試験時間で、英語と生命科学の問題を同時に課し、設問も含めてぜんぶ英文で、解答は勿論英語でという形式でした。

英文読解で身に付けておくべき文法力や読解力などは、またの機会に紹介するとして、一番重要な単語力をいかにつけたかをお教えします。


忘れるのは当たり前なので、忘れることを前提にして、毎日、大量に頭に詰め込みました。

コツは、知ってる単語も知らない(覚えていない)単語も繰り返し、繰り返し、何度も何度も覚えこむことです。

さらに、何らかの目標があると、それを目指して人間は必然的にムキになります。

これが結構、暗記の効率上昇につながります。

キーワードは、毎日、大量、繰り返し、目標設定です。


これらをすべて網羅している有用なサイトがあります。


「単語力(タンゴリキ)」。

http://www.tangoriki.com/


昔は、少額のお金を払って全機能を使えるようになっていましたが、最近は無料でユーザー登録さえすれば参加できるようです。

難易度別の英単語が一回で10個出題され、解答を3択の中からなるべく早く選択し、すべて正解であれば、高いスコアが得られ、このサイトで挑戦している人の中におけるランキングが表示されます。

これが、かなりムキになります。

しかも、短時間で答えるほど高スコアが得られるので、脳がかなり活性化されます。

よって、よく朝起きて100題とか、ご飯をたべた後に眠気に襲われた時に、敢えて使用していました。

細かいルールはサイトでご確認を。


ちなみに、英単語のレベルをゆっくりあげていって、最後にはランキングを常に50番前後でkeepするように努力しました。

ここまでの単語力をつけると編入試験レベルの英文読解に苦労はしません。


もう一つは、旺文社の「英単語ターゲット1900えいご漬け」。
(右上のリンクをクリックして、さらに医学部学士編入試験に合格する本Part III 英語編をクリックすると詳細がわかります。)

これは、スペルをキーボードで叩いて解かす問題もあるので、綴りも暗記できます。

英単語の意味の3択問題もあり、毎日繰り返して全部覚えて、学科試験前には必ず全問一気に解答して、何度も何度も脳に刷り込みました。


英単語暗記は、忘れていることをおそれず、何度も何度も繰り返すことが秘訣です。

20 3月, 2008

財力

約2年にわたり、医学部学士編入学試験に挑戦しました。

仕事を辞めて。

この挑戦は人生をかけた大一番と思ったから。


もちろん、いきなり決めたわけではありません。

長い年月をかけてゆっくり温め、そして目標を明確にしていきました。

社会にでた時、将来の自分への投資が必要と考え、貯金し続けていました。

その時には、何に使うかは決めてませんでしたけど。

そしてついに思う存分使う時がきたのです。


編入学試験受験には、資金の確保も重要です。

受験料3万円/1大学。

一次試験は通常1日でおわるけど、前日から入るのが基本なので、最低1日の4-5千円の宿泊費が必要。

遠方が多いため、ほとんど飛行機を往復利用で、五万前後です。

1大学の一次試験を受けるのに、おおよそ10万円かかりました。

有りがたく一次試験を合格させていただくと、二次試験でさらにお金がかかります。

一次試験の日程が重ならない大学全部へ願書を出し、2回受験した大学もありました。


受験期間中は、無職で、バイトをせずに勉強をしていたので、収入なし。

家賃と食費、教科書・参考書代などの雑費で月約10万円は貯金から賄っていました。


そうなんですね。

編入試験に挑戦するためには、モチベーションを維持することも重要ですけど、財力も重要です。

でないと、落ち着いて学力をつけれませんから。

19 3月, 2008

面接・小論文対策

編入学試験に挑戦している時に一番困ったのは、いかに真の情報を得るかでした。

情報が得られるとされるKALSなどの予備校に入る気は全くない独学者には、それはそれは、難しいものでした。

でも、藁をもつかむ思いでググッて、ネット上にある真偽のはっきりしない情報を引っ張ってきてました。

今思えば、正しいものもあるし、全くデタラメのものもありました。

その時から、もし自分が合格したら、是非、医学部編入学試験に挑戦する方々へ質の高い情報をネットで提供したいと思っていました。

そのため、編入学試験に挑戦時のすべての資料を今も保管しています。

医学部に編入学すると教科書や参考書、過去問、友人の授業ノートのコピーなどが指数関数的に増えてきて、そうした受験時の貴重な資料を処分せざるを得ない状態になってきました。

単に処分するのはもったいないので、ようやく始めたこのブログで紹介してから捨てることにします。


まず、今日は、「新聞の切り抜き」です。

これは、面接・小論文対策のためのものです。

最新の医学・医療系の情報は、当然知っておくべきです。

私は、切り抜き記事を下記の項目(順不同)に分けて透明ファイルに保管し、小論文を書く前、および面接試験前に目を通していました。

臨床研修とその弊害、産婦人科医問題、小児科医問題、医療事故、
医療制度とその改革問題、エイズ対策、麻疹問題、たばこ問題、
自殺問題、心のケア、補完代替医療、ハンセン病、少子化対策、
新医療技術、話題の病気、勤務医・医師の現状、
医師偏在問題、在宅医、災害救急、プライマリケア、介護、アルツハイマー病、
ES細胞とその利用、生殖医療、尊厳死・安楽死、脳死、アスベスト、癌、
一般医療話題、最新のサイエンス。


私が挑戦している時、両親が先に新聞を読んだ際には、医療記事を見つけては、そこに印を付けてくれていました。

独学したといっても、周囲にたくさんの支えてくれる人がいました。

そうした人を是非大切にしてください。

18 3月, 2008

筆記と面接

編入試験は一般的にどの大学でも最低2段階の選抜がある。

一つは、筆記試験。もう一つは、面接試験。

この順番で必ず試験が行われる。


ん!? そうなんですね。

この順番に試験が行われ、その逆の選抜は絶対にないのです。
ま、敢えて言えば、まず、どちらかと言えば面接で問われる内容に近い小論文を書かせて、その内容で「足切り」選抜をして、一次の筆記試験受験者を決める受験料ぼったくり大学(大分、富山など)がありますけどね。

ほとんどの大学の編入学試験では、いくら医師になりたい理由や情熱をうまく人に伝えられる人であっても、詭弁屋さんでも、まずは学力が必要なんです。

経験的に、学力試験では、純粋に獲得した点数で合否が決まると断言できます。

ちまたの噂では、年齢や学歴、出身大学、研究歴、職歴、性別など、数え挙げられないほどの「差別」選抜が行われているように言われていますが、そんなことはないと断言できます。

それは、申し訳ないですですけど、不合格者の方の感情的な感想にすぎません。

私は、たくさんの、たくさんの不合格の中から、たった一つの最終合格をいただきました。


では、なぜ、最終合格を射止めたのか。

それは、不合格を大学の差別選抜のせいにしないこと。したくても、しないこと。逃げないこと。

日々の努力を継続し、絶対にあきらめない気力を持ち続けること。

これにつきます。

では、どう毎日を過ごせばいいのか、その秘訣を次回ご紹介します。

17 3月, 2008

地域枠

編入学試験にも、一般入試試験と同様に「地域枠」と呼ばれる大学の地元出身者を特別選抜する制度が普及しつつあります。

確かに、ある統計によると高校まで地元にいて、地元の大学医学部に入学し、その後、その大学がある都道府県内で医師と活躍する人は約70%になるそうな。

でも、この制度は本当に医師不足の都道府県に有効な効果を示すのか!と疑問に思ってしまいます。

地域医療で活躍したいとい考える受験者は、地元出身者だけではないはずです。

門戸を広げ、幅広い背景や目的を持つ人材を確保しないと、今後の地域医療の多様化に対応できない画一的な集団になってしまいそうに思えます。

まずは、医師数の確保が重要というのは分かります。

もちろん地元出身者は、より地元に愛着を持っていて、充実した医療を提供していくことができるでしょう。

でも、地元とは異なる土地から地域医療を目指す人もいるはず。

こうした志を持つ人にも奨学金などの資金面の援助について等も、地元枠と同様に、平等に享受できる制度が必要ではないかと思います。

地域枠が多い編入学試験を行う大学は増えています。

ということは、その土地で活躍する医師が欲しいわけです。

本当に地域医療をしたいならば、逆にそうした大学を受験し、面接試験で具体的にどのような地域医療を実践していきたいか、論理的かつ現実的にアピールできればポイントは高くなると思います。

16 3月, 2008

カリキュラム

医学部への学士編入学の時期は、2年次あるいは2年次後期、3年次からとなります。

この内、3年次からの編入学であれば、一般的に編入後の1年間は2年次と3年次の講義を受け、規定の単位を取得しなければ進級できません。

これが、非常に大変。

わかっていても大変です。

試験期間中はほとんど睡眠時間をとれません。

なぜなら、医学部では暗記する量、試験科目数は理系学士時に比べ、莫大に多くなります。


何が言いたいかというと...

医学部編入学試験に合格することが最終目標でなく、 将来自分がどんな医師になりたいかという医師像をしっかり描いていないと、 せっかく入学しても失速してしまいます。

目先だけでなく、その向こうを常に思い描くことができないと、患者さんの立場を理解できる医師になれません。

医学部に編入学して、そう強く思います。

02 3月, 2008

はじめまして

ようやくブログなるものを始めるにあたり、心と時間に余裕ができました。

医学部3年次に編入させていただいて、はや約1年。
怒涛のごとく、月日が過ぎていきました。

そんな中、たくさんの悲喜交々な出来事やたくさんの学ばさせてもらったこと、感銘を受けたことなども織り交ぜつつ、これから一医学部編入学生が医師に成長するまでの過程を気ままに綴っていこうと考えています。

できれば、医学部編入試験の現状や試験対策についても紹介していきたいと思っています。