22 8月, 2009

英語の試験

医学部学士編入試験の科目は、大きく分けて2つ。

英語と生命科学です。

理系学士なら、差をつけるにはやはり英語力でしょう。

前に書きましたが、単語力は当然、文法力も当然で、大学教養レベルは必要です。

さらに重要なのは、ここで差をつける事ができるのですが、英作文力です。

この力の付け方やこつは以前に書きました。

さらに、以上の力を有機的にリンクするトレーニングが必要です。

英語試験の内容は、ほとんどの大学医学部で生命科学に関するトピックスといって過言ではないです。

では、どうすれば総合力がつくか? それは...







科学的な論文を読む事、そして、実は、「聴くこと」なんです。

サイエンスの分野で著名な雑誌といえば、Nature, Cell, Scienceあたりでしょう。
(このことを知らないで、医学部学士編入試験にトライしているのはマズいと思いますよ。)

今では、ネットのHP(海外の出版元)で部分的には読む事ができます。しかも、週毎の最新トピックをiPodへ無料でダウンロードでき、何回でも好きなだけ聴けます。

サイトは日本語化もされています。
英文で読んで、日本語で確認できる作業が簡単にできます。

医学、植物、農業など自然科学に関する単語が自然に頭に入ってきますよ。

毎日の英語勉強も楽しくなるはずです。

楽しくないと、医学部へもし編入できても毎日おもしろくなく、つらいだけです。
臨床でも原著論文が英語の文献検索を行い、それをすぐに読んで診断/治療に生かしていくのが、今の医療です。

お試しを!




05 8月, 2009

出題された面接試験問題・続き

四国・中国地方の大学医学編入試験でも、筆記試験に合格後に、二次面接試験があります。

今回は、その中の某大学のお話します。


その大学では、一次筆記試験合格者5人ずつに対して集団・個人面接を行い、一日中で(汗)です!

30人の一次合格者がいたので、大学側は連続6日間、面接試験を行っていました。

日程は、大学側から強制的に指定されます。

受験番号順なので、他大学の編入試験日に重ならないように早い日程を希望したい方は、願書を早くだして若い受験番号をゲットしましょう。

さて、面接の話です。

ちょっと変わっているのは、午前中、午後の面接試験前に付属病院で外来患者さんや入院患者さんに対してボランティア活動をします。

評価の仕方が面白いです。

明らかにバイトの医学生、明らかに挙動不審の医師や看護師、あるいは患者さん、挙句の果てには患者さんの家族にも”変装”しています。

何をするのか、一切説明なしで開始されます。
ただし、”してはいけないこと”は説明されます。

そう、自分でできることを見つけて自由に活動するのです。

まず、無難なところへ。自動受付機の前で操作がわからず困っている外来の新患患者さんを見つけて活動することでした。

とにかく、何かを見つけて活動しないと評価は零ですから、かなりプレッシャーになります。

ただし、難しいのは、あくまでもボランティアなので、積極的すぎるとマイナスに評価されます。

相手が望まないことを無理にしてみたり、むやみに一人への対応時間が長くなるなど。

難しいです。


面接は、集団面接と個人面接です。

集団面接では、午前中ボランティア活動を評価していた教員・看護師の方が4人ほどいるので、驚きます。

個人面接では4人ほどの面接員がいます。病院長先生も登場します。


集団面接は、討論で、医師不足の問題などありふれた題材を2-3個行いました。

個人面接では、こんな地方大学の医学部に何を目的に来るのか、その土地に残る気があるのか、などの普通の質問でした。

印象としては、学科試験の成績ですでに最終合格者が決まっていると感じました。

ちなみに、学科試験は、医学部入学試験で日本一超難しいマークシート問題。
選択肢が多すぎて目まいがするものです。


最後に。

この大学の面接試験は、とても残念な印象に残っているものの一つです。

集団面接でも、個人面接でも、意識がないのか、寝ているのか、死んでいるのか、全く受験生の話を聴いていない教員がいました。

ボランティア活動も行い、心身ともに緊張・疲労しているところに、これは凹みました。

おかげさまで不合格。
受かっても絶対に行きたくないと思った唯一の大学です。

編入生として入学されている方へは失礼と思いますが、今でも私はどうしても納得がいきません。

今は、改善されていることを期待しています。

04 8月, 2009

出題された面接試験問題

医学部学士編入試験では、学科試験を突破すると、次に必ず面接試験になります。

これを大変に思う受験者もいるのではないでしょうか。

たとえば、受験時に30代、40代、いやいやもっと上の世代の方などが特にそう思いますかね。
逆に、大卒後すぐに、あるいは在学中の受験者は、社会人経験がないから、そう思うかもですね。

年齢に関していえば、年齢が高いほど面接試験は厳しくなります。


なぜか?

質問に対する答えに、その受験者オリジナルの背景を元にした”重み”がないといけません。

齢を重ねていれば、豊富な社会経験を積んでいることが当然と見なされるので、
各種面接対策本に書かれた一般的、無難でありふれた答えは評価されません。

では、どうしましょうか?


一つの手は...

自分が過去に失敗した時の出来事がとてもヒントになります。

そのことを、場所、時間、傍にいた人、会話などをよく思い出してください。

次のことを考えます。

失敗した実体験→問題点は何だったか→その時は、どうしたか→今ならどうするか

最後の2項目に差がありますか?

有るなら、すばらしい。
その調子でポジティブに物事を考えていきましょう。

無いなら、ダメです。
どんな些細なことも瞬時にいつも、失敗であっても、そこから成功への道を創造する力をつけましょう。

面接員は、医者ですよ!
人を見抜く力は秀逸です。


ある大学の集団面接での一試験問題。
全員に対して答えを求められました。

「医学部学士編入生も、6年生を卒業後、研修医として臨床研修実習をすることになります。この時、自分より年齢の若い医師から指導を受けることもありえます。 さて、あなたは、どのような態度や心持ち、あるいはどのようにコミュニケーションをとりますか? 具体的に述べてください」

かなりの難問です。
受験生の背景に応じたいろんな答えがありますから。

みなさんならどう答えますか?

集団面接なので、発言の持ち時間は2-3分ですよ。

じっくり考えてみてください。

01 8月, 2009

近頃の学士入学生の”質”

最近の学士入学生の質が落ちているという話を結構噂にききます。


そうかもしれないし、そうでないかもしれません。


私たちの周りにも後輩たちが何期かにわたって編入学してきています。

そりゃ時代背景が異なる世代の集団とは、はやり何か違うものを感じます。
それが、普通だと思います。

学士取得後、社会にでて働こうが、大学院に進学しようが、そのまま編入学にチャレンジしようが、それは個人の自由でしょう。

でもね、それぞれのバックグランドで、それまで進んできた道が失敗だったとか、人生そのものの起死回生とか、医師の下で働く世界にいてそれを見返してやりたいとか、などの次元の低い編入学の志望動機をお持ちの方、ヤバいですよ。

面接試験では、通常、医師として働いている教授が登場します。
毎日、何十人もの新患の患者さん、あるいは病棟に入院している患者さんを診ていう医師としてプロの方々です。

何がいいたいかわかりますか?

短い時間で、向き合った患者さんの症状、診察、診断を即判断できる方々です。

つけ刃の志望動機や誤魔化しは、全く通用しません。

これからの時期の学士入学試験対策では、学科試験は当然ですが、二次の面接試験に向けてに、今一度志望動機をはっきりさせておくことが重要であると思います。


私は、二次試験の面接対策として、各大学のHPをすべて閲覧し、その大学に特徴的なカリキュラムや着目している医療に関する問題点をピックアップし、それらの項目に対して自分なりの”答え”や”考え”をノートに書いていました。

それを面接試験直前まで読みこんでいました。
精神安定剤になるし、自信にもつながりました。


そうでないかもしれないし、そうかもしれない。


と、自分の医師になりたい志望動機の真実を、面接員に感じてもらわなければ合格は程遠いでしょう。